TOEICが転職で有利になるのはスコア何点から?TOEICスコアが求められる最新求人も紹介

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公開日:2022/07/22 / 最終更新日: 2025/03/31

TOEICのスコアを生かして転職を有利に進めたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、転職で有利になるTOEICのスコアやTOEICスコアが求められる最新求人・転職情報をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。

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TOEIC(Test of English for International Communication)は、日常生活やビジネスシーンにおける英語によるコミュニケーション能力を測定する試験であり、企業の採用や昇進要件などの指標として広く活用されています。日本では一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が主催しています。
大きく、リスニングとリーディングの能力を測る TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)と、スピーキングとライティングの能力を測る TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)の2種類に大別されますが、転職活動では、通常TOEIC L&Rのスコアが用いられます。

TOEICは世界的に認知された英語資格の一つであることから、転職市場においても一定基準以上のスコアを取得していれば高く評価されるでしょう。
一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した「英語活用実態調査2019 (企業・団体・ビジネスパーソン)」によると、採用時に参考とされるTOEIC L&Rスコアの平均は620点でした。
本調査結果より、少なくとも700点以上を取得していると、採用選考時におけるアピール材料の一つになると期待できます。

ただし、日常的に英語を使用する職種やポジションでは、TOEICスコアだけでなく、英語を用いた実務経験も重視されます。TOEICのスコアにこだわり過ぎず、実践的な英語力を身に付けることが大切です。

出典:英語活用実態調査2019 企業・団体・ビジネスパーソン(一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)


ここでは、TOEICスコアが求められる最新求人・転職情報を紹介します。

本章で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。非公開求人も含め自身のTOEICスコアを生かせる求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。
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TOEIC 470点以上:ファームウェア設計者
TOEIC 500点以上:調達業務(リーダー)
TOEIC 550点以上:海外駐在員候補を前提とした海外部品営業
TOEIC 600点以上:ユニット部品のグローバル調達
TOEIC 600点以上:法人営業/海外駐在候補(リーダー)
TOEIC 600点以上:国内外車種に於ける調達プロジェクト企画・海外事業体支援
TOEIC 600点以上:先端半導体製造装置 研究開発マネジャー
TOEIC 640点以上:SUBARUグループの環境取り組みの推進業務
TOEIC 730点以上:グローバル:販売・生産計画策定
TOEIC 800点以上:水産営業
TOEIC 800点以上:自動運転開発支援営業 リーダー候補(LiDAR/カメラ等の先進センサー)
TOEIC 800点以上:安全保障分野における新事業創出を担うエンジニア(企画~提案/クラウド領域)
TOEIC 800点以上:内部監査
TOEIC 900点以上:海外トランザクションバンキングのデータベースマーケティングの企画/データベース基盤の運用業務

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)


本章では、スコア別にどのようにしてTOEICを転職活動で生かすのかを解説します。

TOEICスコア600点は、一般的に履歴書に記載できる水準ですが、日常的に英語を用いるポジションでは英語力が不安視される恐れがあります。そのため、TOEICスコア600〜700点の場合、英語力が評価される一方で、必須要件にならないポジションや職業の選択を意識しましょう。
例えば、外国人観光客向けの業界や定型業務で英語を使用する職種などでは、600〜700点前後のスコアでも英語ができると高く評価される場合があります。

よりグローバルな環境でキャリアを積みたい場合は、一度転職を見送りTOEICのスコアアップを目指すのも良いでしょう。現時点よりもTOEICのスコアアップを実現できれば、より幅広い職種への挑戦が可能になります。

TOEICスコアが700点以上になると、多くの企業で「実務で英語を使用できる」と評価されるでしょう。
日系企業における国際部門や貿易部門のほか、外資系企業でも、英語の使用頻度が比較的少ないポジションであれば、応募条件を満たせる可能性が高まります。

一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した「英語活用実態調査」では、海外出張者はTOEICスコア620点前後、海外赴任者はTOEICスコア635点前後が要件目安になると述べています。本調査結果からも、TOEICスコア700〜800点前後であれば、海外赴任の可能性がある部門にも、応募が可能になることが理解できるでしょう。

ただし、700〜800点のスコア帯では、高度な英語力を必要とする職種では専門性が不足していると判断される懸念があります。転職を急ぐ場合は、現時点のスコアで応募可能な企業に絞りつつ、入社後にさらなる英語力の向上を目指すのも一つの方法です。

TOEICスコアが800点以上になると、転職市場でも大きなアドバンテージとなり、多くの企業で高く評価されるでしょう。外資系企業はもちろんのこと、グローバルに事業を展開している日系企業においても、海外営業や貿易事務など、英語を公用語として業務を遂行するポジションや、専門知識と英語力を組み合わせることで価値を発揮できるコンサルタントなどの専門職への応募を検討できるようになります。

ただし、職種によっては、TOEICスコアだけでなく、実務経験や専門スキルが重視される場合もあるため、自身のスキルセットと照らし合わせながら慎重に応募求人を選択しなければなりません。また、英語を使った業務経験が少ない場合は、選択肢がやや限定的になる可能性があることを理解しておきましょう。

900点以上のTOEICスコアを取得していると、外資系金融やグローバルに事業を展開するコンサルティングファームなど、高度な英語力を必須とする企業・ポジションへの挑戦も可能になります。また、経営幹部候補や海外現地法人のトップポジションなど、リーダーシップを発揮できるポジションも選択肢の一つになり得るでしょう。

ただし、TOEICスコアが900点を超えるポジションの多くは、実務経験や専門性、リーダーシップなど、総合的な能力も求められます。転職活動では英語力だけではなく、自身の強みを最大限に生かせる職種を見極めることが重要です。


ここでは、年代別に転職で有利になるTOEICスコアの水準について解説します。

実務経験よりも将来性や成長意欲が評価の対象となる20代は、TOEICスコアがポテンシャルを測る指標の一つとして重視される傾向があります。特に応募者が多い企業では、応募者の英語力を相対的に比較し、書類選考の段階で応募者を絞り込む基準としてTOEICスコアを活用している例も少なくありません。

募集要件に明確なスコア基準を記載していない企業でも、TOEICスコアが高いことは選考を有利に進める武器となるでしょう。履歴書に記載する場合は、600点以上が望ましく、700点以上あればほかの転職希望者と差別化できるでしょう。

30代は、職務経験が評価される一方で、海外出張や赴任が多いポジションではTOEICスコアが採否に影響を与えることがあります。

多くの企業では、海外出張が多いポジションで620点、将来的に海外赴任する可能性が高いポジションで635点以上のTOEICスコアが、応募要件または参考水準として定められています。そのため、700点以上のスコアを取得していれば、採用選考でも即戦力として期待され、優遇されることもあるでしょう。
ただし、グローバル規模のプロジェクトへの参画を希望するのであれば、750〜800点以上のスコア取得を目指すことを推奨します。

40代では、マネジメントポジションでも通用するTOEICスコアが求められます。
昇進・昇格の選抜基準としてTOEICスコアを要件または参考とする企業は約36%に上り、課長レベルで530点、部長レベルで565点、役員レベルで600点以上のTOEICスコアが求められるといわれています。

40代の場合は、TOEICスコア700点〜750点以上が周囲の転職希望者と差別化を図れる目安となるため、700点に満たない場合は、必要に応じてスコアアップを目指しましょう。

50代では、マネジメントスキルや実績が重要視されるものの、英語力も依然として求められる要素の一つです。特に外資系企業やグローバル企業では、役員クラスへの応募の際に600点以上のスコアを求められることもあり、転職活動において一定レベル以上の英語力が必須になることを踏まえておきましょう。

これまでのキャリアで海外案件に関わった経験がある場合でも、客観的な指標としてTOEICスコアが求められることもあるため、可能な限りスコアアップを図ることが望ましいと考えられます。
具体的には750点以上を保持していれば、選考時のアピール材料の一つとして活用できるでしょう。


TOEICスコアを生かせる転職先候補としては、次の5つの企業や業種が挙げられます。

• 外資系企業
• 大手グローバル企業
• 海外営業
• 貿易事務
• 商社

本章では、なぜTOEICスコアを生かせるといえるのか、具体的にどのような業務で生かせるのかを解説します。

外資系企業では英語が社内公用語となっているケースもあり、応募条件に一定レベル以上のTOEICスコアを設定している企業も少なくありません。
TOEIC700点以上が求められることが一般的であり、業務内容によっては800点以上の取得が望まれる場合もあります。営業やマーケティング、人事、経理などの職種では、本社とのやり取りやレポート作成などで英語を使う機会が多く、リーディングとライティング能力が重視されます。また、企業によっては定期的にTOEICを受験させ、昇進や海外赴任の要件にすることもあります。
入社後もキャリアアップや業務の幅を広げるうえで、継続的に英語力を高める姿勢が求められることを理解しておきましょう。

大手グローバル企業でも、TOEICスコアは高く評価されます。
海外市場への事業拡大や海外拠点との連携を強化する大手グローバル企業では、従業員に対し一定レベル以上の英語力を求める傾向にあり、TOEICスコアは社内評価基準や育成プログラムの選考基準として活用されることがあります。採用選考においても応募要件や選考基準として利用されることがあり、ポジションにもよりますがTOEIC600〜700点以上が応募要件に指定されるケースが一般的です。

大手グローバル企業は、英語研修制度や海外留学支援制度など、英語学習をサポートする体制が整っていることが多く、入社後も継続的に英語力を磨きたい方にとっては魅力的な環境といえるでしょう。

海外営業は、海外のクライアントとの交渉やプレゼンテーション、契約書の作成、貿易実務の管理など、日常的に英語を用いる職種であることから採用選考でもTOEICスコアが重視されます。
一般的には、TOEIC700点以上が目安となり、800点以上あればより評価が高まるでしょう。
ただし、海外営業は、単にTOEICスコアだけではなく、現地の商習慣への理解や異なる文化を持つ海外顧客と円滑にコミュニケーションを取り合える能力も求められます。
これまで培ってきた営業力と、高いTOEICスコアを組み合わせることで、グローバル市場で活躍できるビジネスパーソンとして高い評価を得られるでしょう。

貿易事務も、転職においてTOEICスコアを存分に生かせる職種です。商品の輸出入に関わる一連の事務手続きを担う貿易事務では、輸出入書類や契約書、送り状、請求書など多数の英語文書を扱います。
TOEIC600点以上が求められることが一般的ですが、英語を使う頻度が高い職場やポジションでは700点以上のスコアを獲得していることが望まれます。

英会話スキルが必須となる場面は少ないものの、貿易実務の専門用語を理解し、正確に英文書類を作成・読解できるライティングスキルやリーディングスキルが求められます。

商社は、多岐にわたる事業領域をグローバルに展開しているため、ポジションによっては採用選考時にTOEICスコアが重視されることがあります。ただし、ポジションや部署によって求められる英語力のレベルや種類が大きく異なるため、応募前に自身の英語力がどのくらい評価されるのか、確認しておくことが大切です。

特に海外駐在やグローバルプロジェクトに携わる機会が多いポジションでは、TOEIC800点以上の取得が必須になる場合もあるでしょう。TOEICスコアが配属の参考になったり、昇進時の要件になったりするケースもあるため、TOEICのスコアが高いほど、より活躍の幅が広がるでしょう。


TOEICスコアの有無だけで、転職成功や年収額が決まることはありません。
しかし、TOEICスコアを生かすことで、選択肢が広がったり、新たなキャリアの可能性が見つかったりすることもあるでしょう。

ここでは、JACの転職支援サービスを利用して転職に成功したTOEICスコア保有者の転職事例を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

TOEFL iBT®︎スコア年代転職後業種転職後職種転職後年収
990点40代後半サービス業界事業企画・事業開発(CEO)1,600万円
975点40代前半EMC(化学)社内SE1,050万円
895点30代前半流通業界技術系プロジェクトマネージャー1,100万円
810点40代前半コンサルティング・シンクタンク業界内部統制・監査(システム監査)1,200万円
795点50代後半EMC (金属・素材)海外営業(営業管理職)1,300万円
715点40代前半EMC(化学)総務・広報(総務・庶務・ファシリティ)900万円
695点20代後半運金融(不動産投資)金融(不動産金融)600万円
605点40代前半金融(プライベートエクィティ)金融(ストラクチャードファイナンス)1,500万円
560点30代後半EMC(自動車・部品)一般事務・アシスタント800万円
550点40代後半EMC(機械・装置)ゲームグラフィックデザイナー1,050万円


本章では、転職までにTOEICスコアを上げるために意識したい、次の4つのポイントについて解説します。

• 転職活動に合わせて学習スケジュールを設定する
• 隙間時間も活用し継続的な学習時間を確保
• TOEIC対策の参考書や講義で勉強
• TOEICスコアだけでなくビジネス英語力を磨く

転職活動に向けてTOEICのスコアアップを目指すのであれば、転職活動のスケジュールに合わせた学習計画の策定が不可欠です。
転職希望時期から逆算し、現時点の英語力と目標スコアとの差分を明確にしたうえで、計画的な学習プランを立案しましょう。すぐに転職を希望する場合は、日常生活のなかで英語学習に割ける時間を最大限に確保する必要があります。一方、将来的に転職を視野に入れている場合は、毎日の学習時間は短くても、継続的に学習を続けられる環境を整えなければなりません。

TOEICテストの日程も考慮しつつ、計画的に英語の勉強を進めましょう。

効率的にTOEICスコアを上げるには、隙間時間を意識的に活用し、継続的な学習に取り組むことが大切です。IIBC「英語活用実態調査2019」によると、TOEIC L&Rで800点以上を取得している人は、週平均で6時間以上の学習に取り組んでいることがわかります。一日あたり約50分の学習時間を確保している計算になりますが、忙しいビジネスパーソンにとって、毎日1時間程度の学習時間を確保することは容易ではありません。

仕事が忙しく英語学習になかなか時間を割けない場合は、単語帳を見返す、英語のポッドキャストを聞く、英語レッスン動画を視聴するなど、隙間時間に取り組める学習も取り入れてみましょう。

TOEICのスコアアップには、公式問題集を活用しましょう。
TOEICの試験問題は出題傾向が決まっており、頻出パターンを把握することで短期間でも得点を伸ばせることがあります。公式問題集を中心に学習を進め、自身の苦手な分野を特定し、集中的に対策を行うことで効率的にスコアを伸ばせるでしょう。
独学に限界を感じる場合は、社会人向けのTOEIC対策講座を受講するのも一つの方法です。オンラインで受講できる講座や、コーチング要素の強い講座など、さまざまなサービスが展開されているため、より自分に合った講座を探してみましょう。

転職を視野に入れている場合、TOEICスコアを伸ばすだけではなく、実務で活用できる英語力を磨くことも大切です。TOEICで高スコアを取得したとしても、英語を用いた実務経験に乏しい場合、期待する評価を得られない懸念があります。そのため、日ごろから積極的に英語を話す機会を設け、ビジネスシーンで活用できる英語力を身に付けましょう。

特に外資系企業への転職や海外赴任のあるポジションへの応募を視野に入れている場合は、採用選考の際に英語面接が実施されることもあります。外資系企業やグローバル企業への転職支援に強みを持つ転職エージェントを活用すれば、英語履歴書の添削や英語面接対策など専門的なアドバイスやサポートを受けられます。
転職エージェントのサポートも活用しながら、万全の状態で転職活動に臨みましょう。


転職活動でTOEICスコアをアピールポイントの一つにしたいと考えているのであれば、転職エージェントの活用を推奨します。なかでも外資系企業やグローバル企業への転職支援に長けた転職エージェントであれば、TOEICスコアを生かせる求人を多数取り扱っている可能性が期待できます。

その点、JACは、長年外資系企業やグローバルに事業を展開する企業への転職活動を支援してきた実績を持ち、一般には公開されていない非公開求人も含め、TOEICスコアを生かせる求人を多数取り扱っています。さらに、英語面接の対策やレジュメ作成のサポートなど、実践的な英語スキルをアピールする支援も充実しています。

転職活動でTOEICスコアを生かしたいと考えている方は、ぜひJACの利用をご検討ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。