横浜・神奈川エリアの製造業の転職市場動向と求人情報

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公開日:2022/04/11 / 最終更新日: 2024/09/27

近年、製造業でも感染対策やリモートワークなど、ウイルスと共存しながら経済活動を行う取り組みが浸透してきました。また、アジア圏などの自然災害の影響が重なり、ナイロンや半導体などサプライチェーンの混乱が今も続いています。このような苦難に見舞われる一方で、製造業では、温室効果ガス低減、カーボンニュートラル、SDGs・ESGなど、環境問題に関連する活動が活発です。

そのなかにあって、製造業の転職事情は、どのように変化しているのでしょうか。製造業の転職に強い転職エージェントであるJAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが、転職市場動向、および今、求められる人材について、解説します。

横浜エリアの製造業の特徴


製造業は、日本におけるGDPを支える基幹産業。神奈川県には日本の3大工業地帯の1つである京浜工業地帯があり、中小から大手まで幅広い規模の製造系企業を抱えています。

また、横浜市が積極的に誘致している外資系企業の研究開発拠点も増えているほか、製造業の業務を支援するソフトウェアを開発するITベンダーも横浜・川崎などに拠点を置いています。
川崎や大船エリアにおいては、ベンチャーやスタートアップ企業が多く集まっているのも特徴です。

横浜エリアの製造業求人の動向


神奈川県には、大手自動車メーカー、大手電気メーカー、大手プラントメーカーなど、日本の製造業における主要企業が多数存在します。

また、それらのグループ会社や子会社、サプライヤーや関係会社等が連なり、ピラミッドのようなマーケットが構成されていることが特徴としてあげられます。

国としてもグローバルにおける日本製造業の覇権復活を目指して取り組んでおり、今後益々盛り上がってくるマーケットであるといえます。

外資系製造業の求人動向

神奈川県は東京に次いで日本で二番目に外資系企業が多い都道府県であり、外資系企業が続々と日本に進出しているマーケットです。

理由としては、日本に優秀な技術者が多数存在すること、また今後の日本市場の成長ポテンシャルがあること等があげられます。

JETRO様など機関も外資系企業の日本誘致を推進しており、今後一層日本に進出する外資系企業が増え、それに伴い求人も増加することが予想されます。

自動車関連企業の求人動向

横浜エリアには自動車関連企業が多くあります。そこでは特に、電気自動車(EV)用の電池開発関連の求人が増加しています。大手企業だけではなく、スタートアップやベンチャー企業など新進企業の求人も目立っています。特に、化学系で材料開発の知見を持つ人材が多く求められています。

電気自動車にかかわる電気設計、機械設計、品質保証関連などのエンジニアの求人も増えています。

また、自動車業界においては、EV開発からさらに発展させ、EVや自動運転車による新時代の社会インフラ構築や、EVのバッテリーを使った非常電源など、新事業開発に向けた求人も出てきています。

半導体関連の求人動向

半導体関係については、グローバルで見ると飛躍的に伸びています。海外展開などを視野に入れた大手企業と併せ、中小企業やスピンアウトしたベンチャーやスタートアップの求人も多くあります。また今も半導体のサプライチェーンが不安定なため、企業規模に関係なく、調達・購買部門の強化を目的とした求人も増えています。

また横浜エリアでは、自動車関連の企業が多いことから、CAEなどのシミュレーションソフトウェアを開発・販売するITベンダーの求人も多いです。

40代・50代の人材に求められるもの


基本的には技術において高いレベルと深い知識、またプロジェクト管理や人材管理のスキルが求められます。では、具体的に見ていきましょう。

準大手や中小の半導体系企業の40代エンジニアの場合

現場で実際に手を動かし、設計開発の実務に携わった人が求められます。逆に、若いころからマネジメント中心のキャリアばかりであると不利になる場合があります。

40代後半になると、現場業務の経験と併せ、マネジメントの経験も問われます。

大手企業の40代エンジニア職について、30代半ばくらいの早いうちからのリーダー経験がある方が評価され、現場や技術一筋でやってきたような方は不利になります。また、いろいろな職種や業種を経験した人方よりは、何かの分野に特化して長く経験を積んできた方のが内定を取りやすい傾向もあります。

海外案件に興味がある方の場合

今、製造業では全般的に海外案件が増加していることから、英語や中国語の会話ができる人を求めている企業が多いです。

英語力については、海外拠点の工場関連であれば、主にアジア圏など英語のノンネイティブの人と会話ができる程度のレベルが求められ、外資系企業で求められるほどのレベルまでは不要です。 中国語については、必須ではないものの、少しでもできると「なおよし」といったところで、その分で年収アップも狙えます。また、海外拠点の駐在経験も評価されやすいです。

新規事業に興味がある方の場合

企業が、これからの時代に向けた新事業を立ち上げるため、脱炭素や炭素低減などの取り組みや、水素など新エネルギー、再生可能エネルギー関連などに携わった方も求めています。ここでは異業種間での転職も目立ちます。新分野であると、業界内全体で人材が不足しているため、各企業が高水準な年収を提示して人材登用を行っています。

外資系企業について

保守エンジニアやフィールドアプリケーションエンジニア(FAE)のポジションを多く求めています。そこではハードウェア関係の技術知識が必要です。そこでは、ハイレベルな英語力が求められます。 例えば日系企業でエンジニアとして経験を積んできた人には、英語が苦手な人も多いですが、奮起して英語を習得し、外資系企業のFAEに転身することで、かなりの年収アップが見込めるでしょう。

製造業の40代・50代のモデル年収


JACで転職をサポートさせていただいた方々データを元に、紹介します。 やはり大手企業と比較して中小企業の方が平均年収としては下回る傾向です。その一方、大手企業に勤めるより中小企業に勤めた方が一段階か二段階上の職位に付くことができ、かつビジネスや業務プロセス全体にかかわれるため、やりがいを求めてあえて中小を選択するケースもあります。また50代であると、中小企業で部長職以上のなるべく高い職位に付くことで、大手企業でそれより下の役職についた場合と同等の年収になる場合があります。

<大手企業>
40代 エンジニア年収800万円前後
40代 課長クラス年収900万~1200万円
50代 部長クラス年収1200万~1400万円
<中小企業>
40代 エンジニア年収600万~700万円
<外資系企業>
40代~50代 FAE年収900万円以上(役職、企業規模によらず)

当然ながら企業や個人によって異なりますので、あくまで目安としてください。

ただし神奈川県内の半導体系企業に関しては、企業の規模に関係なく、年収は企業それぞれであり、40代エンジニアの年収については600万~1000万円とかなり幅があります。また準大手の求人より中小企業の求人の方が年収で勝るというケースもあります。

製造業全般では、エンジニアとしてのスキルと併せ、英語や中国語ができると、平均年収+100万円以上になります。 外資系企業のFAEは“花形ポジション”であるため、たとえ管理職ではなくても、年収で900万円程度の提示になることが多いです。

JAC横浜支店を利用するメリット


JAC横浜支店では、大手から中小企業、スタートアップやベンチャーまで、分野もさまざまな製造業の求人を手広く扱っています。そのため、キャリアコンサルタントがバラエティに富む求人案件を見渡しながら、かつ個々の企業の魅力に深く切り込みながら、今後目指すキャリアや年収に応じて、ユニークなキャリアチェンジプランの提案をすることが可能です。

横浜支店では、まだ経験のない分野や職種へのチャレンジ、あるいはこれからどのようなキャリアチェンジをすべきかも、細やかに話を聞きながらアドバイスしています。また上記で挙げた「求められる人材」に当てはまらなくても、横浜支店が持つ幅広い求人案件の中で思わぬ良縁がある場合もあります。 自分自身の思わぬ新境地を開拓したい方、今後のキャリア・プラトーを心配している方は、ぜひ気軽にご相談ください。


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あなたの転職をサポートします。ぜひご相談(無料)ください。


この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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