広島・岡山エリアへのUターン・Iターン・Jターン転職事情

総務省の2021年の調査では、東京特別区部（23区）は2014年以降で初めて転出者が転入者を上回りました。また、大阪圏及び名古屋圏は9年連続で転出超過となっていることはご存知でしょうか。
地元へのUターン、地元近くへのJターン、そして新天地へのIターン（以下、UIJターン）、さまざまな形での都市圏から地方への移住は一つのトレンドとなり始めています。実際に、JAC Recruitment（以下、JAC）への転職のご相談も増加傾向にあります。

UIJターンでは、さまざまなご事情やご意志をお持ちの方が相談にいらっしゃいます。個別に適切なコンサルティングをするため、お仕事でのご実績を教えていただくだけでなく、キャリアパス、年収、仕事のやりがい、ライフワークバランスなど、転職にあたり何を優先されたいか、実現されたいかを明確に伝えていただくとコンサルティングがスムーズです。

ここでは、広島・岡山を中心とした中国エリア全体の転職事情について、広島にあるJAC中国支店の転職コンサルタントが解説します。

中国（広島・岡山）エリア全体の求人の傾向は？競争率が上がる前の今がお勧め

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人口の流入に伴い、良い条件の求人ほど競争率が上がります。中国エリアは自然が豊かで気候も良く、移住のトレンドが進むと、求人の競争率がぐっと高くなることが予想されます。転入者が増えて競争率が上がる前の今が、転職にお勧めです。現在は、まだ選択肢の多い状況であるともいえます。
地域の特性や課題を見極めながら、ご自身の強みが活かせる求人を探すことがUIJターンにおいては重要です。JAC中国支店が保有する求人や、各社からの情報を踏まえて近年の動向を紹介します。

求人の多い業界や職種

JAC中国支店が扱う求人案件は、広島・岡山を中心とした中国エリア全体の、年商数億円〜300億円程の中小のオーナー企業が多いです。

主な業種としては、食品や自動車部品、造船などの製造業、スーパーや100円ショップなどの小売業があげられます。特に、食品製造業では、業界のニッチトップといわれるような、皆様もご存知の特色ある企業の求人も多く扱っています。

また、都市圏同様に大手SIerやIT関連のコンサルタントの求人も多数ありますが、中国地方へのUIJターンを検討される方が決して多くないことから、圧倒的な売り手市場であるともいえます。
一方でデジタル化の需要拡大により、IT以外の業界での社内SEの募集は常に一定数あり、総じて地方で不足しているIT人材は業界やレイヤーを問わず歓迎されます。

さらに、オーナー企業は個性のある社風であること、大手企業に比べ中小企業ではどの職種でも担当する業務の幅が広くなることが一般的です。

企業が抱える課題

いずれの企業も、抱えている課題に対して人材を募集しています。中国エリアでは、特にデジタル化を担う人材と、次期後継者や組織や事業の立て直しといった、地方ならではの経営課題に取り組める人材を求める傾向にあります。
特に後者の求人では課題解決のために組織内の社員を動かし、社内を変えていくポジションであるため、管理職以上の部長や工場長、役員など組織上重要なポジションを担う人材を探しています。

求められる人材とは？

このように各企業の持つ課題を解決する管理職以上のポジションでは、下記のような方が求められています。

・管理職として周囲を動かすだけでなく、専門性が高く、プレイヤーとして自身も柔軟に動ける方

・競合他社など同じ業界での経営に携わった経験があり、役員や顧問として経営者と共に直接事業を動かせるような方

・社内のデジタル化に知見があり、過去に実績のある方

特に、DX化への対応は、どの業界でも急務です。DXといっても、都市圏と異なり、地方の中小企業の多くは未だデジタル・IT環境が整備されていません。このような企業では、「DX化ができる方」という募集があったとしても、DX化の手前のデジタル化、OA化といった環境構築の実務能力が求められます。従って０を１にできるような方が歓迎されます。環境が未整備であるからこそ、そこにやりがいが見出せる方にはとても向いています。

求められるポジションと年収

JACが取り扱う UIJターン求人は、各部門部長職や工場長などの管理職、または経営に携わる役員や顧問などのポジションが中心となるため、若手よりも中堅以降、特に50〜60代の方の転職実績が多くなっています。

率直にお伝えすると、都市圏の大手企業からの転職する際には年収は下がる傾向にあります。しかし、ご存知の通り、大手企業にお勤めの方のほとんどは50代半ばで役職定年を迎え、年収が大幅にダウンします。
そこで、目の前の年収ではなく、生涯のキャリアや中長期的な年収、仕事のやりがいなどを重視されると、自ずと道が開けてきます。また、JAC中国支店が扱う求人では役職定年がなく、後に昇給するケースも散見されます。

Uターン・Iターン・Jターンに向いている方

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都市圏と地方では同じ職種でも求められる仕事の範囲が異なること、取り扱う求人の多くが管理職以上のポジションであることをお伝えしてきました。

では実際、どのような方がUIJターンの転職に向いているのでしょうか。

コミュニケーション力、マネジメント力に長けている方

中小企業では管理職でありながらプレイヤーとしての意識を持ち、現場で周囲を動かしていかなければなりません。高い専門性はもちろん、これまでと異なる環境で生活し働いてきた部下や、場合によっては会社全体を動かしていくために、泥臭い、または粘り強いコミュニケーション力、マネジメント力をお持ちの方は、UIJターンの転職に向いています。

幅広いスキルを持ち、発揮できる方

経験や能力さえあれば、年代問わず60代でも十分に転職の可能性があります。都市圏の大企業、中小企業と異なり、ご自身が見ないといけない業務範囲は非常に広く、また、実際に手を動かして推進していかないといけません。
そのため、一つのことに突出している方より、関連分野の幅広いスキルをお持ちの方、かつ成果を出せる方が歓迎される傾向にあります。

UIJターンで実現できるキャリアアップとは

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UIJターンには都市圏での転職とは異なるキャリアアップの道筋があります。「年収がダウンする」というイメージが先行しがちですが、地方経済圏ならではのメリットもあります。

転職後のポジションの変化

都市圏に比べ、地方では同じ経験やスキルを持つ方が少なく、都市圏でキャリアを積んできた方々はとても貴重な戦力となるため、採用時に肩書きが上がるケースは多くあります。 また、大企業の一端を担うという立場では成し遂げられなかった、目に見える成果や実績を上げることにより、キャリアに箔が付いたという方もいらっしゃいます。都市圏での知見を生かして働けることは、大きな魅力の一つです。

転職後の生涯年収の変化

UIJターンの場合、転職後の年収は、どのような方でも一度下がることが予想されます。一般的に、100万円前後下がるケースが多くなっています。しかし、都市圏と比較して入社後の競争率が低いため、後に昇進しやすいのも地方の中小企業の特徴です。
役職定年がない企業の場合、大企業に比べ、先々の昇給の可能性もあります。生涯年収ややりがい、ライフワークバランスなど、さまざまな観点から総合的にご判断され、転職と移住の道を選ぶ方は増えています。

やりたいことの実現とキャリア

UIJターンの場合、改善点の多い職場に入ることが予想されます。課題を解決することはもちろん、場合によってはたとえ管理職であっても経理伝票を切る、現場レベルの外部との打ち合わせにも同席するなど、細かな実務まで行う可能性もあります。
その反面、役職定年を迎える方にとっては、まだまだ現役で活躍できるというやりがいやメリットにもなっています。このようなやりがいは、大手企業ではなかなか味わえないものです。

Uターン・Iターン・Jターンを実現するために

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広島・岡山を中心とする中国エリアへの転職市場の動向や業界、求められる人材などについてお伝えしてきました。最後に、UIJターン転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

提案力の高い転職エージェントを利用する

JAC中国支店が扱うUIJターンでの転職は、通常の転職のような求人票や履歴書、職務経歴書での条件のマッチングにだけでなく、双方のポジションサーチによるマッチングもご提案しております。つまり、年齢や学歴や職務経歴、資格を基に適切な方を推薦するだけではなく、競合他社での経験や近い経営課題を解決した実績を持つ方をコンサルタントがご提案するケースもあります。当然ながら、このような転職はJACだからこそ可能なマッチングといえるでしょう。

各企業の個性を理解している転職エージェントを利用する

広島・岡山を中心とする中国エリアの中小企業の多くはオーナー企業であるため、経営者の個性が強く表れます。経営者の理念や人物像、会社としての方向性に共感できるかは、マッチング時の大きなポイントです。
インターネットの情報からでは分からないことも多く、広島に拠点があるJAC中国支店だからこそ、実際に現場、会社に足を運び、経営陣とのやりとりを通して、リアルな情報をお伝えし、マッチングを可能としています。

まずはJAC中国支店のコンサルタントとオンライン面談を

地方の案件を取り扱う転職エージェントの多くが、都市圏のみに拠点を構えています。しかしJAC中国支店は、都市圏と中国支店の双方に拠点を構え、現地に在籍する転職コンサルタントが、直接、皆様と面談し、最適なコンサルティングをいたします。
中国エリアへの転職をご検討の方は、ぜひ一度JAC中国支店へご相談ください。