Mさん(男性/
40代前半)
「チャレンジングな環境」を求め、20年勤務した大手メーカーから飛び出す
私は、工業系の大手メーカーに新卒入社から20年近く勤務してきました。経営企画部門に所属し、直近では子会社に出向してマネジメントを手がけていました。
子会社のベンチャー的なビジネス環境に身を置いていたので、本社に戻って社内を見渡したとき、なんだか物足りなさを感じました。
「旧態依然の体制だが、会社には変革の兆しがない。もっとチャレンジングな環境で働きたい」。
今の会社で再び子会社出向を願い出る道もありましたが、「この機会に社外でも可能性を探ってみたい」と、JAC Recruitment(以下、JAC)に相談をすることにしました。
希望とする軸は、「チャレンジングな環境」のみ。私に業界や企業規模などにはこだわりはなく、幅広い選択肢を検討しようと考えていました。また、その中でもコンサルティング業界に興味を持っていました。
さまざまな業種への応募・面接を経験するなかで、自身の志向を明確化
「幅広く検討したい」とのご意向をコンサルタントの方にお伝えしたところ、メーカー、コンサルティングファームをはじめ、商社、ネット、ヘルスケアなど、さまざまな業界の求人をご紹介していただくことに。
私はそれらにかたっぱしから応募、実際に面接を受けてみることで、自身にマッチする道を見極めようとしました。
そして、各社の特性と自身のキャリア・志向をすり合わせるなかで、「コンサルティングファームではなく事業会社」→「事業会社の中でも、やはりメーカー」と、具体的な希望を絞り込んでいきました。
コンサルタントの方から私にご紹介いただいたのは、前職と同じ「大手」ではありましたが、組織変革に対して意欲的にチャレンジしている企業でした。
そして最終的に選んだのは、消費財関連のメーカー。「大手」ではあるものの、前職よりは規模が小さいことから、変革に取り組むにしても小回りが利きやすいと感じたためです。
「同じ『大手メーカー』でも、社風や方針がこんなに違うのか」と納得し、入社を決めました。
コンサルタントの目線:視野を広げて情報収集することで、最終決断への納得感が高まる
結果的に、「メーカーの経営企画」のキャリアをそのまま生かす道に着地されたMさん。
しかしながら、転職活動を通じてさまざまな業種を見たうえで、「やはり自分にはこのキャリアが最適」と判断されたので、納得感を持って今後も歩んでいけるのではないでしょうか。
逆に、幅広く検討した結果、想像もしていなかった分野に転職を果たす方もいらっしゃいます。
最終的にどの道を選ぶにしても、あまり条件を絞り込まず、視野を広げて活動してみることをお勧めします。
なお、Mさんのように40代で1社しか経験がない方の場合、求人企業から「前の会社の考え方・やり方が固定化されてしまっていて、自社になじめないのではないか」と懸念されることもあります。
そうした懸念を払しょくするためには、「環境変化に対応した経験」をアピールするといいでしょう。 Mさんの場合も、「子会社出向」の経験、そしてそれ以前にも異動でいくつかの部署を渡り歩いた経験があったため、その懸念点をクリアできたといえます。
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